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鋼の女 最後の瞽女・小林ハル



「鋼の女 最後の瞽女・小林ハル」を読了。
ふと目に入って手に取った本ですが、作者が語り部となり現代と小林ハルさんのそれまでの人生を行き来する形式で読みやすかったです。
なによりもまず文中で語られる小林ハルさんの過酷な人生に絶句しました。
瞽女というと今の我々はどうしてもお婆さんをイメージするのですが、
あたりまえですが当時は若い女性も瞽女をしていたんですよね。
当然身の危険にさらされることもあるわけで、まずそこのイメージが塗り替わりました。
本書はハルさんが91歳のところで終わるのですがwikipediaで確認すると105歳まで生きられたようです。
最期は眠るように息を引き取られたようで、少し救われた気がしました。
あんまりお正月に読むような本でもないような気がしますが、冬に読むのはよいかもしれません。
気がついたのは自分の興味はともすると歴史の陰に追いやられてしまうような人たちにあるのかもしれないということ。
アイヌや瞽女、被差別民の人々やダークツーリズムへの興味など、本書を読んでふとそこに気づいたような気がします。
神社巡りもそこにモチベーションがあるのではないかと思った次第です。

Wikipedia:小林ハル

   
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